◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇杉並消防防災マガジン【Vol.3９(2008.9.1)】◆◇◆◇◆

　〜皆さんこんにちは、杉並消防防災マガジンです〜

　　　　　　　　　　　　　　　　杉並消防署　電話番号　03−3393−0119

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

----------------------------------------------------------------------

日常生活における事故を防止しよう

〜　データと事例で見る『日常生活に潜む事故』　〜

日常生活の中では、エスカレーターでの転倒や鉄道車両のドアの挟まれなど、さまざまな事故が発生しています。平成１９年中に東京消防庁管内で発生した日常生活に係る救急事故人数は１０９，７５２人に達しています。これは１日平均約３００人の方がこうした事故に遭っていることになります。

５歳区分による年齢層別では、０歳から４歳まで及び７０歳から８９歳までの年齢層で事故にあった人が特に多くなっています（図参照）。

■　図　年齢区分別の事故人数　■

 

駅舎など公共性の高い場所において発生した事故に関連する主な器物は、次の表のとおりです。

■　表　平成１９年中の日常生活で利用する関連器物の年齢層別事故人数　■

■　主な事故事例　■

【エスカレーター】

○　渋谷区内の百貨店の下りエスカレーターで、ステップに落とした物を拾おうとしたところ、ステップ巻き込み口に指を挟まれた。（３月・２０歳代男性・軽症）

○　豊島区内のホールにある上りエスカレーターを利用中の女性に、前に立っていた利用者が倒れかかってきたため転倒した。（４月・６０歳代女性・重症）

○　千代田区内の駅舎のエスカレーターで、子どもが履いていた長靴がステップとスカートガード（側壁）の間に挟まれた。（６月・３歳男児・軽症）

○　豊島区内の店舗で、エスカレーターに乗ろうとしたところ足元が滑り、転倒した。

（７月・４０歳代男性・中等症）

○　府中市内の百貨店で、ショッピングカートを押しながらエスカレーターに乗っていた男性が、バランスを崩して転倒した。（１１月・６０歳代男性・軽症）

○　武蔵野市内のホテルのエスカレーターで、女性が降りて歩こうとした際に転倒した。

（１１月・３０歳代女性・中等症）

◆　エスカレーターの事故防止のポイント　◆

　　　・黄色い線の内側に乗る

・利用中はベルトにつかまる

・利用中の歩行は避ける

・幼児には保護者が付き添って乗る

【遊具】

○　日野市内の公園で、滑り台の上から自転車で降りようとしたところ、バランスを崩し転落した。（２月・１０歳男児・重症）

○　板橋区内の公園で、ほかの子どもが使用中のブランコの前を通過しようとしたところ、ブランコの腰掛け部分に衝突した。（３月・３歳男児・中等症）

○　品川区内の公園で、滑り台の上部で遊んでいた際に、誤って２メートルの高さから地上に転落した。（５月・８歳女児・中等症）

○　町田市内の公園で、ブランコに二人乗りしていて転落した。（６月・１１歳女児・中等症）

○　江東区内の公園で、友だちとターザンロープにぶら下がって遊んでいた際に、誤って約１メートルの高さから落下した。（７月・８歳男児・中等症）

◆　遊具の事故防止のポイント　◆

・正しい利用方法を守る

・幼児の利用には保護者が付き添う

・危険な行動を見かけたら注意を促す

【エレベーター】

○　江東区内のホテルのエレベーターに乗ろうとした際、閉まりかけたドアに肩をぶつけて受傷した。（４月・５０歳代男性・中等症）

○　中央区内の共同住宅のエレベーター内で、祖母に抱かれていた女児の腕が、開いた扉と戸袋の間に挟まれた。（９月・１歳女児・中等症）

◆　エレベーターの事故防止のポイント　◆

・ドア開閉時には、ドアに触れないようにする

・駆け込むなど無理な乗降はしない

【鉄道車両のドア戸袋】

○　渋谷区内の地下鉄車内で、開いたドアに左手を引き込まれ、戸袋に挟まれた。

（６月・３歳女児・軽症）

○　町田市内の駅ホームで、発車間際の電車に乗りこもうとしたところ、閉まりかけた電車の扉に挟まれ転倒した。（７月・８０歳代女性・中等症）

◆　鉄道車両のドア戸袋の事故防止のポイント　◆

・ドア開閉時には、ドアに触れないようにする

・混雑した車両への無理な乗車は避ける

・駆け込むなど無理な乗降はしない

【自動ドア】

○　江東区内のホールで、閉まりかけた自動ドアにぶつかり転倒した。

（８月・８０歳代女性・中等症）

○　千代田区内のビルの１階ロビーを歩行中、誤って自動ドアのガラス板に衝突した。

（７月・５０歳代男性・中等症）

◆　自動ドアの事故防止のポイント　◆

・駆け込みなどはしない

・施設管理者は、模様をつけるなどガラス戸がある

ことが分かるようにする。

災害情報（杉並消防署管内　８月３１日現在）

　　火災件数　　：　　　　８９件（昨年同時期比　　　-３件）

　　救急出場件数：１１，７９１件（昨年同時期比　-８７０件）

　―――――――――――――――――――――――――――――――――

　

◆◇◆◇◆◇◆防災に関する情報はホームページでも提供しています。◆◇◆◇◆

　　◎東京消防庁ホームページ　http://www.tfd.metro.tokyo.jp/

　　◎杉並消防署ホームページ　http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-suginami/

　　メールマガジンに対するご意見、ご要望をお待ちしております。あて先は次のとおりです。

杉並消防署（E-mail：suginami@tfd.metro.tokyo.jp）

※　上記E-mailへ書き込みでの災害通報は、１１９番通報とはなりません。ご注意ください。