新年あけましておめでとうございます

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇杉並消防防災マガジン【Vol.43(2009.1.1)】◆◇◆◇

 皆さんこんにちは、杉並消防防災マガジンです〜

                杉並消防署 電話番号 0333930119

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 杉並消防署からのお知らせ 

                                 

          

 

 

 

 

 


(1) 防災とボランティア週間について

平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、全国各地から多くのボランティアが駆けつけ、被災者の様々な支援を行うなど、ボランティア活動の重要性が広く社会に認識されました。

同年12月には、防災ボランティア活動への理解を深めるため、毎年、阪神・淡路大震災が発生した1月17日を「防災とボランティアの日」、15日から21日を「防災とボランティア週間」とすることが定められました。

災害に備え、地域の防災力を高めていくには、平素から地域住民、事業所、ボランティア等が連携、協力した防災訓練を実施しておくことが大切です。

東京消防庁では、「防災とボランティア週間」中に、当庁が育成している災害時支援ボランティアへの理解と協力を求めるとともに、発生が懸念されている首都直下地震に備え、様々な訓練行事を各消防署で実施します。是非この機会に、家具類の転倒・落下防止対策をはじめ、身近な防災対策について見直し、実行しましょう。

(2) 災害時支援ボランティアと消防隊との連携を深めよう

ア 東京消防庁災害時支援ボランティアの制度と活動について

東京消防庁災害時支援ボランティアは、登録制のボランティアです。都内に在住又は勤務若しくは通学している15歳以上(中学生を除く。)の方が対象で、登録に当たっては、救命講習の修了者など一定の資格を有していることが必要です。

登録を済ませると災害時支援ボランティアとして消防活動支援を行う上で必要となる基本的な知識、技術等を習得するため、すべての登録者が「ボランティア講習」を受講(必須)します。

また、災害時支援ボランティアとして1年以上の経験を有し、消火や救助活動のチームリーダーを希望する方には、リーダー講習として、実科・実技を取り入れた講習があります。

    さらに、災害時にこうしたチームリーダー等と消防署(署隊本部)との窓口となり、ボランティアの全体調整を任務とするコーディネーターを育成するためのコーディネーター講習を毎年実施しています。各講習については、3年ごとに再講習を受講することとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


東京消防庁災害時支援ボランティアと一般の災害ボランティアとでは、その活動上で大きな違いがあります。一般ボランティアの多くは、被災地に設置されたボランティアセンター等の指示のもと、避難所運営のサポートや被災者の身近なケアをメインとするのに対し、東京消防庁災害時支援ボランティアは、震度6弱以上の地震、その他大規模災害の発災直後から、消防隊とともに人命救助や消火活動などの現場活動の支援に当たります。地震等の発生後、家族等の安全を確認し、参集可能な状況であれば、参集途上の被害状況を確認しながら必要な情報を消防署に報告します。その後は、コーディネーター講習修了者等を中心に救助や消火活動の支援チームを編成し、出場要請があれば災害現場に出場し、被害の軽減に尽力します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


イ ボランティアマスターズ

    災害時支援ボランティアに登録している当庁元職員を「ボランティアマスターズ」と位置付け、消防活動支援(各種訓練時も含む。)に当たっての必要な指導、助言、安全管理を他の災害時支援ボランティアに対し、行います。ボランティアマスターズが過去に当庁職員として様々な場面で培った豊富な知識、技術を生かし、災害時支援ボランティア活動全体のレベルアップを図るものです。

 

ウ 平常時の活動

    災害時支援ボランティアは、主に登録している消防署が行う訓練行事等に年間を通じて、参加する機会があります。現在、約18,000名の方が災害時支援ボランティアに登録しており、平常時には各自の活動技能向上のための訓練のほか、消防署が行う都民等への救命講習、防災訓練等に指導補助者として参加し、尽力しています。

こうした地域防災活動や災害時支援ボランティアの活動に関心がある方は、「防災とボランティア週間」のこの機会に、消防署や町会・自治会などで行われる防災訓練に積極的に参加いただき、防災行動力を高めてください。

(3)      災害時支援ボランティアが参加する主な訓練行事等

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(1)消防団の歴史

消防団の生い立ちは、江戸時代の町火消にさかのぼります。

東京特別区内の消防団は、江戸町火消し「いろは48組」、「本所・深川16組」にルーツを置く住民による消防組織です。

現在の消防団員は、生業を営みながら、いざ火災や水災等の災害が発生した時には消防職員とともに災害活動を行い、地域の祭りなどにおいては警戒を、地域の防災力を高めるための防災指導や応急救護指導を行うなど、日夜、都民の皆さんの安全を守っています。

  

角丸四角形: 町火消角丸四角形: 消防組角丸四角形: 警防団角丸四角形: 消防団
 

 

 

 

 

 

 


                              

 

 

(2)消防団の特色

テキスト ボックス: @	地域の情報を多く保有していること。
A	いろいろな職業に従事しているため様々な技術や知識を有していること。
B	短時間に多くの人が集まれること。

 

 

 

 


消防団は、大規模な火災や地震・洪水などの大災害発生時に大きな活躍が期待されています。

 

(3)消防団の組織構成等

東京都内には、現在、98消防団(特別区58団、多摩地区30団、島しょ地区10団)が組織され、約24,000名の消防団員と約2,000台の消防ポンプ車両等で都民の安全を守っています。(表1)

 消防団員は、団長、副団長、分団長、副分団長、部長、班長及び団員の7階級で構成されています。

 

表1 東京の消防団の現況(平成20年4月1日現在)

 

消 防 団 数

定  員〔名〕

現  員〔名〕

特別

58

16,000

14,492

1,998】

多摩地

30

8,855

8,365

98】

島しょ地

10

1,573

1,235

25】

98

26,428

24,092

2,121】

※ 【 】内は女性消防団員数を表す。

 

(4) 消防団の主な活動内容

   特別区消防団の活動内容

災害時の活動

火災時

1 逃げ遅れ者等の情報収集

2 救出、救護活動

3 消火活動

4 現場の消防警戒区域の設定

水災時

1 被害状況等の情報収集、監視警戒

2 水防工法(土のうによる越水の防止等)

3 地域住民の避難誘導等

震災時

1 地震の被害や逃げ遅れ者等の情報収集

2 可搬ポンプ積載車等を活用した火災の消火

3 住民の避難誘導、応急救護等

4 消防署隊の応援活動

災害時以外の活動

防災指導

応急救護指導

1 地域住民に対する防災指導(出火防止、初期消火等)

2 市民消火隊等、自主防災組織に対する消火活動技術の指導

3 救命講習における指導

予防警戒

1 年末年始消防特別警戒

2 各種催物等に伴う消防特別警戒

教育訓練

1 消火活動、応急救護活動等、各種災害活動技術の訓練

2 防災指導技術の訓練

3 礼式等の規律訓練

機械器具の整備

可搬ポンプ等、消防団保有資機材の点検整備

     震災時は、4つの班に分かれて活動します。

 

 

消防団の活動事例>

   消防団は、火災、水災等の災害活動のほか、祭事の警戒活動や住民への防災指導などを行っています。

災害活動

住宅7棟90uを焼損した火災において、杉並消防団23名が出場し、消火栓に部署して可搬ポンプから1線を延長、長時間にわたる消火活動を行いました。

消火訓練の指導

地域の住民に対し、軽可搬ポンプの取扱い指導を実施し、地域の防災行動力の向上を図っています。

写真は、軽可搬ポンプの取扱指導をする世田谷消防団員の様子です。

救命講習の指導

救命講習の講師として応急手当の指導を実施し、地域の防災行動力の向上を図っています。

写真は、小学校の教師を対象に応急手当の指導をする光が丘消防団員の様子です。

 

(5)あなたの力を求めています!

  今、消防団はあなたの力を必要としています。特別な資格は必要ありません。一緒に地域を守りましょう!

 

 

 

 

 


(6)入団後の待遇

  消防団員は、特別職の地方公務員として処遇されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

1月15日は「Tokyo消防団の日」です
 


                                                       

 

 

 

 

3 文化財を火災から守ろう
 

 

 

 

 


(1) 文化財防火デー

 
  「文化財防火デー」は昭和30年に定められ、以来今年(平成21年)で55回目を迎えます。

奈良県の法隆寺にて、昭和の大修理(昭和9年から昭和60年)中の昭和24年1月26日早朝、金堂で壁画の模写をしていた作業員が保温用に使っていた電気座布団のスイッチの切り忘れが原因で火災となり、白鳳時代(7世紀末から8世紀初期)に描かれた十二面壁画が焼損し、社会的に大きな衝撃を与えました。

その後、同年2月には愛媛県の松山城の筒井門等3棟が、6月には北海道の松前城の天守等2棟が焼損しました。

これらの火災によって、「先人たちが残した文化財を火災から守ろう」という世論が高まり、昭和25年に文化財保護法が制定され、昭和30年から1月26日を文化財防火デーとし、文化財の防火設備の点検と整備を行うとともに、消防演習などを実施して文化財を火災から守る運動を展開することとなりました。

平成21年東京消防庁文化財防火デーポスター

(寛永寺)

 
日本の文化財は、木や紙などの可燃物で造られているものが多く、一度、火災になると大きな被害を被る危険性が高くなっています。

  東京消防庁では、この1月26日を中心に放火火災の予防や自衛消防訓練の実施などを呼びかけ、将来に継承すべき貴重な財産である文化財の火災予防を推進します。

 

 

 

 

 

 

 

文化財保護の体系図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


               

テキスト ボックス: 伝統的建造物群テキスト ボックス: 重要伝統的建造
物群保存地区
保存地区
テキスト ボックス: 伝統的建造物群
保存地区
                                                                                      

テキスト ボックス: 埋蔵文化財
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(2) 文化財にかかわる火災

テキスト ボックス:
 

 


発生日時・場所

区 分

建造物名・焼損物件

火災の概要

12.6.25
青梅市

都指定

天寧寺・回廊

何者かが灯油をまき放火し、回廊部分が若干焼損したもの。

14.8.29

文京区

国指定

湯島聖堂 回廊

何者かが湯島聖堂大成殿の回廊で、新聞紙に放火したもの。

15.4.30

小金井市

市指定

旧浴恩館

何者かが玄関先で紙に放火したもの。

16.7.21

台東区

都指定

浅草寺・六角堂

何者かが壁体に新聞紙で放火したもの。

17.3.28

中央区

国指定

三井本館

工事中に鉄筋を切断した際の火花が、ゴミくずに着火したもの。

17.9.24

中央区

国指定

三井本館

蛍光灯の安定器が絶縁劣化により発熱し、出火したもの。

 

 

 

災害情報(杉並消防署管内12月3日現在)

  火災件数  :   114件(昨年同時期比       −8件)

  救急出場件数: 17,688件(昨年同時期比   1395件)

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